![]() メラノコルチン−4受容体に対するモノクローナル抗体およびその結合断片と、悪液質および関連病状および疾患の治療におけるそれらの使用
专利摘要:
ヒトメラノコルチン−4受容体に対する、モノクローナル抗体、結合断片、およびその誘導体、ならびにこれらを含む医薬組成物、およびこのようなモノクローナル抗体、結合断片、誘導体、および医薬組成物を使用して、悪液質および関連病状および疾患を治療する方法を含む、治療上の使用が開示される。 公开号:JP2011508739A 申请号:JP2010540187 申请日:2008-12-30 公开日:2011-03-17 发明作者:ピーター、ジャン、クリストフ;ホフバウアー、カール 申请人:ウニヴェルズィテート バーゼル; IPC主号:C07K16-28
专利说明:
[0001] 本発明は、ヒトメラノコルチン−4受容体に対するモノクローナル抗体およびその結合断片と、このようなモノクローナル抗体および結合断片を使用して悪液質および関連病状および疾患を治療する方法に関し、このようなモノクローナル抗体および結合断片を含む医薬組成物、ならびにこのような組成物の治療上の使用にさらに関する。] 背景技術 [0002] 癌または感染症などの慢性疾患がある患者は、食欲の低下または減退(食欲不振症)を示すことが多く、それは長時間にわたると、患者が脂肪および骨格筋量を失う病状である悪液質をもたらし、それは炎症状態を伴うことが多い。悪液質はますます、病的状態および死亡の独立した危険因子として認識されようになっている。] [0003] 悪液質の従来の治療法としては、食生活の改善、およびそのためにプレドニゾロンなどのコルチコステロイド、酢酸メゲストロールや酢酸メドロキシプロゲステロンなどのプロゲステロン作用薬、およびシプロヘプタジンなどのセロトニン拮抗薬を含むいくつかの薬剤が使用されるかもしれない薬物療法が挙げられる(この点については例えばCancer Medicine 6の表144−2「癌悪液質の薬物治療(Pharmacologic Treatment of Cancer Cachexia)」を参照されたい)。しかしこれらの薬剤は、慢性病状の結果としてこのような副作用によって悪化するかもしれない悪液質を示す患者では特に懸念されるかもしれない、既知の副作用を有するので、このような治療法は、理想的とはほど遠い。したがって、悪液質および関連病状の治療で使用される新しい治療薬の開発に対する継続的な必要性がある。] [0004] この点において、このような慢性疾患を患っている患者は典型的に、食欲不振症そしてやがては悪液質につながるMCR4−Rを活性化するサイトカイン産生増大を示すことから、中枢食欲低下(食欲抑制)経路の一部であるヒトメラノコルチン−4受容体(「MC4−R」)が研究対象の標的であった。例えば国際公開第97/47316号パンフレットは、MC4−Rに基づく、体重障害を治療するのに有用な治療薬を同定するための薬剤スクリーニングアッセイを開示する。] [0005] MC4−RはG−タンパク質共役型の受容体(GPCR)であり、それは主として脳内で発現されることが示されており(ガンツ(Gantz)ら,1993年,J.Biol.Chem.268:15174〜15179;マウントジョイ(Mountjoy)ら,1994年,Mol.Endo.8:1298〜1308)、エネルギー収支において重要な役割を果たすことが知られている(カウリー(Cowley),MA,Eur.J.Pharmacol.480:3〜11、2003年;エリーズ(Elies),R.らEur.J.Biochem.251:659〜666,1998年)。様々な生物におけるMC4−Rの配列が文献で報告されている。この点に関しては、例えば欧州特許出願公開第1167386号明細書(イヌおよびネコの配列)および米国特許第5,703,220号明細書、および米国特許第6,117,975号明細書(ヒトの配列)を参照されたい。] [0006] MC4−Rの活性に影響を及ぼす非抗体化合物について報告されている(この点に関しては、例えば米国特許第7,169,777号明細書、米国特許出願公開第2004/0082779号明細書、欧州特許出願第1167386号明細書、および国際公開第01/085930号パンフレット、および国際公開第98/10068号パンフレットを参照されたい)。さらにMC4−Rに対するポリクローナル抗体が作り出されている(ピーター(Peter)ら,Am.J.Physiol.Regul.Integr.Comp.Physiol.292:R2151からR2158,2007年)が、MC4−Rに対するモノクローナル抗体は報告されていない。] 発明が解決しようとする課題 [0007] したがって当該技術分野で、治療薬、特にMC4−R活性を調節するモノクローナル抗体の開発を含む、悪液質および関連病状治療のための新しい改善された治療薬を開発する必要性がある。本発明はこれらの必要性に向けたものである。] 課題を解決するための手段 [0008] メラノコルチン−4受容体およびメラノコルチン−4受容体の部分に対するモノクローナル抗体、それらの治療上の使用、およびこのようなモノクローナル抗体および結合断片を使用して悪液質および関連病状および疾患を治療する方法を提供することが、本発明の目的である。このようなモノクローナル抗体および結合断片を含み、追加的治療薬とも併用される医薬組成物、およびこのような組成物の治療上の使用を提供することもさらなる本発明の目的である。] [0009] この点に関して一実施態様では、メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片が提供される。] [0010] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むメラノコルチン−4受容体の一部に結合する。] [0011] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、単離されたモノクローナル抗体の重鎖可変領域を含む。] [0012] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、単離されたモノクローナル抗体の軽鎖可変領域を含む。] [0013] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、配列番号5、配列番号7、および配列番号9に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む。] [0014] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、配列番号4、配列番号6、および配列番号8に記載の核酸配列によってコードされるアミノ酸配列の1つ以上を含む。] [0015] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、メラノコルチン−4受容体の拮抗薬または逆作動薬である。] [0016] 本発明のいくつかの実施態様では、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、組み換え的に産生される。] [0017] 本発明のいくつかの実施態様では、前述の実施態様のいずれかに記載の治療的に有効量の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を含む医薬組成物が提供される。] [0018] 本発明のいくつかの実施態様では、医薬組成物は単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片と併用される、それとは異なる活性治療薬をさらに含む。] [0019] 本発明のいくつかの実施態様では、前述の実施態様のいずれかに記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を食欲が低下している哺乳類に投与するステップを含む、哺乳類の食欲を刺激する方法が提供される。] [0020] 本発明のいくつかの実施態様では、悪液質の症状を示す哺乳類において、前述の実施態様のいずれかに記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を哺乳類に投与することにより、このような症状を治療する方法が提供される。] [0021] 本発明のいくつかの実施態様では、配列番号5、配列番号7、および配列番号9に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片が提供される。] [0022] 本発明のいくつかの実施態様では、哺乳類の食欲を増大させるのに治療的に効果的な量で組成物中に存在する、配列番号5および配列番号7に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、治療的に有効量の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を含む医薬組成物が提供される。] [0023] 本発明のいくつかの実施態様では、医薬組成物は、悪液質の症状を示す患者において、このような症状を治療するのに治療的に有用である。] [0024] 本発明のいくつかの実施態様では、メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を哺乳類に投与するステップと含む、哺乳類の食欲を刺激する方法が提供される。] [0025] 本発明のいくつかの実施態様では、哺乳類の食欲を刺激する方法は、配列番号5、配列番号7、および配列番号9に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を投与するステップを含む。] [0026] 本発明のいくつかの実施態様では、メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を含む、医薬組成物を哺乳類に投与するステップを含む、悪液質の症状を示す哺乳類において症状を治療する方法が提供される。] [0027] 本発明のいくつかの実施態様では、悪液質の症状を治療する方法は、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体結合断片を含む、医薬組成物を哺乳類に投与するステップを含む。] [0028] 本発明のいくつかの実施態様では、哺乳類において食欲を増大させるのに有用な薬剤を調製するための、メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合するモノクローナル抗体またはその結合断片の使用が提供される。] [0029] 本発明のいくつかの実施態様では、悪液質および関連病状を治療するのに有用な薬剤を調製するために、メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合するモノクローナル抗体またはその結合断片の使用が提供される。] [0030] さらなる実施態様では、本発明の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、前記単離されたモノクローナル抗体の軽鎖可変領域に由来する環式ペプチドを含む。] [0031] 別の好ましい実施態様では、本発明の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、配列番号13、配列番号14、および配列番号15に記載の核酸配列によってコードされるアミノ酸配列の環式ペプチドを含む。] [0032] さらなる実施態様では、本発明の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、前記単離されたモノクローナル抗体の重鎖可変領域に由来する環式ペプチドを含む。] [0033] さらなる好ましい実施態様では、本発明の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片は、配列番号10、配列番号11、および配列番号12に記載の核酸配列によってコードされるアミノ酸配列の環式ペプチドを含む。] [0034] 上で言及される本発明の環式ペプチドは、約1.5kDaの分子量を有する。モノクローナル抗体が全体として約150kDaの分子量を有するのに対し、モノクローナル抗体の可変領域の一本鎖断片(scFv)は約26kDaの分子量を有する。] [0035] 医薬組成物は、前記環式ペプチドおよび/またはモノクローナル抗体の可変領域の一本鎖断片(scFv)を含んでいてもよい。] 図面の簡単な説明 [0036] ラットメラノコルチン−4受容体のアミノ酸配列(配列番号1)を示す。 MC4−RのN末端領域の位置およびアミノ酸配列(配列番号2)を図示する。 免疫原性ペプチドNT4およびペプチドNT3に対するハイブリドーマ産生で使用されるマウス血清の特異性および免疫原性ペプチドNT4に対するモノクローナル抗体1E8aの特異性を示す。 モノクローナル抗体1E8aの重鎖可変領域の核酸配列(配列番号4)を示す。 モノクローナル抗体1E8aの重鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号5)を示す。 モノクローナル抗体1E8aの軽鎖可変領域の核酸配列(配列番号6)を示す。 モノクローナル抗体1E8aの軽鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号7)を示す。 モノクローナル抗体2G2の核酸配列(配列番号8)を示す。 モノクローナル抗体2G2のアミノ酸配列(配列番号9)を示す。 MC4−Rで形質移入されたHEK−293細胞中のモノクローナル抗体2G2の生体外薬理学的活性を示す。 MC4−Rで形質移入されたHEK−293細胞中のモノクローナル抗体1E8aの生体外薬理学的活性を示す。 ラット中におけるモノクローナル抗体1E8aの生体内薬理学的活性を示す。 ラット中におけるモノクローナル抗体2G2の生体内薬理学的活性を示す。 hMC4Rを発現する培養されたHEK−293細胞上のmAb 1E8aの特異結合を示す。 hMC3Rを発現する培養されたHEK−293細胞上のmAb 1E8aの特異結合を示す。 hMC4Rを発現する培養されたHEK−293細胞上のmAb 2G2の特異結合を示す。 MCR4またはMCR3のどちらかを発現して、mAb 1E8aまたは2G2(対照mAb)で染色される、細胞の免疫細胞化学染色を要約する。 mAb 1E8aおよび2G2の生体外薬理学的活性を示す。 mAbの脳室内(icv)注射後の、mAb 1E8aおよび2G2(1μg)の生体内効果を示す。 mAb 1E8aおよび2G2(1μg)の脳室内注射+LPSの腹腔内(ip)注射の生体内効果を示す。 mAb 1E8aおよび2G2の静脈内(iv)注射(300μg/kg)の生体内効果を示す。 scFv 1E8aおよび2G2の生体外効果を示す。 mAb 1E8aおよび2G2の一本鎖断片(scFv)のicv注射(1.7μg)の生体内効果を示す。 scFv 1E8aのiv注射(300μg/kg)の生体内効果を示す。 scFv 1E8aおよび2G2のiv注射+LPSの腹腔内(ip)注射の生体内効果を示す(300μg/kg)。 環式ペプチドH1(配列番号10)、H2(配列番号11)、H3(配列番号12)、Ll(配列番号13)、L2(配列番号14)、およびL3(配列番号15)のアミノ酸配列を示す。 環式ペプチドL3およびH2(1μg)のicv注射の生体内効果を示す。 mAb 1E8aのmAbパラトープのアミノ酸配列を示す。] [0037] 本発明のより完全な理解のために、本発明についてさらに説明してその理解を助けるために提示される添付図と併せて、以下のその様々な例示的かつ非限定的実施態様の説明についてここで述べる。本発明の図では、核酸およびアミノ酸配列はそれらの従来の配向で、それらの標準一文字略語によって表される。] [0038] 本発明は、ヒトメラノコルチン−4受容体(「MC4−R」)に対するモノクローナル抗体(「mAb」)、結合断片、およびその誘導体(本発明に関してここで集合的に「モノクローナル抗体」および/または「抗体」と称される)、および悪液質を含む特定の病状および疾患の治療におけるそれらの使用に関し、さらに本発明のmAbを含む医薬組成物にも関する。ここで論じられるように、本発明のmAbは、本発明において、MC4−Rに対して、特にMC4−Rの構成的活性N末端(NT)領域の短いペプチド配列に対して、薬理学的に活性であることが示されており、食欲を刺激する効果を有することがさらに示されている。] [0039] 特に断りのない限り、ここで使用される全ての用語には、当業者には見てすぐに分かるそれらの従来技術分野で認められている定義が与えられる。例えばそして限定されずに、「モノクローナル抗体」は、腫瘍細胞と抗体産生細胞とを融合させることで形成されるハイブリドーマによって産生される抗体を含み、したがってそれは同一である。さらにここで述べられているMC4−Rの免疫原性構成要素に対する本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは、既知の技術によって産生できる。] [0040] 以下の非限定的実施例は、本発明の抗体産生で利用される材料と方法、およびそれに対して実施される生体外および生体内実験法について述べる。] [0041] 実施例I:材料と方法 A.MC4−Rに対するmAbの産生 1.NT4およびNT3ペプチド合成 図1に示すようにラットMC4−Rのアミノ酸配列は332個のアミノ酸残基からなる(配列番号1;NCBI登録番号NP037231)。本発明では、MC4−R(「NT4ペプチド」、図2で図示される)のN末端領域およびMC3−R(「NT3ペプチド」)のN末端領域に対応するペプチドを合成した。NT4ペプチドは、ラットMCR4−Rの残基11〜25からなるアミノ酸配列TSLHLWNRSSHGLHG(配列番号2)を有する(ピーター(Peter)JCら,Am.J.Physiol.Regul.Integr.Comp.Physiol、iol.2007;292(6):R2151−8を参照されたい)。NT3ペプチドは、ラットMC3−R(配列番号3)の残基26〜44からなるアミノ酸配列ASNRSGSGFCEQVFIKPEV(配列番号3)を有する。ペプチドはニーマーク(Neimark)Jおよびブリアン(Briand)JP,Pept.Res.1993;6(4):219〜28で述べられるようにして合成した。] 図1 図2 [0042] 2.免疫化 25μgの遊離ペプチドNT4を完全なフロイントアジュバント中に乳化し、皮下注射して、C58BL/6マウスを免疫化した。免疫化の4週間後、不完全なフロイントアジュバント中の25μgの追加免疫注射を行った。4週間後、融合のために脾臓細胞を採取する3日前に、0.9%NaCl中に溶解した10μgのペプチドを静脈内注射した。] [0043] ハイブリドーマ形成 米国セントルイスのシグマ(Sigma(Saint−Louis,USA))からのポリエチレングリコール1500を用いて、骨髄腫細胞1個あたり脾細胞2個の比率で融合を実施した。C58B16マウスの腹膜マクロファージによって1000細胞/ウェルでプレコートした96ウェルプレート内で、ハイブリドーマを培養した。5%CO2雰囲気下の37℃加湿恒温器内で、10%熱不活性化ウシ胎仔血清、200mMグルタミン、100mMナトリウムピルビン酸、スイス国メットメンシュテテンのイムニラブ(Omnilab(Mettmenstetten,Switzerland))からの1%ペニシリンストレプトマイシン、スイス国ルツェルンのギブコ(Gibco(Lucerne,Switzerland))からの3%ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン(HAT)を添加したIMDM培地中の細胞をウェルあたり5×105個に分配した。] [0044] スクリーニング クローンは酵素免疫測定法によってスクリーニングし、オイ(Oi)VT,ら,J.Exp.Med.1980;151(5):1260〜74に従って限界希釈によりサブクローニングした。] [0045] 4.酵素免疫測定法 デンマーク国ロスキレのヌンク(Nunc(Roskilde,Denmark))からの96ウェルマキシソープ(MAXISORP)マイクロタイタープレート内で、NT4ペプチド(2μM)を50μl/ウェルで37℃で2時間インキュベートし、炭酸塩緩衝液(Na2CO3 15mM、NaHCO3 35mM、pH9.6)に吸着させた。プレートを米国カリフォルニア州ハーキュリーズのバイオラッド(Biorad(Hercules,CA,USA))からの3%粉乳およびスイス国ブフスのフルカ(Fluka(Buchs,Switzerland))からの0.05%Tween20を添加した、リン酸緩衝食塩水(PBS)(Na2HPO4 10mM、NaCl 150mM、KCl 27mM、pH7.4)(PBS−Tミルク)で37℃で1時間飽和した。] [0046] 免疫されたマウス血清または1:10希釈ハイブリドーマ培養上清をプレートに入れて、37℃でインキュベートした。次にプレートを0.05%Tween20含有PBS(PBS−T)で洗浄し、1/5000希釈のヤギ抗マウス免疫グロブリンH+Lホースラディッシュペルオキシダーゼ抱合体(バイオラッド(Biorad))と共に、37℃で1時間インキュベートした。プレートをPBS−TおよびPBSで洗浄後、0.04%H2O2存在下で、3,3’,5,5’テトラメチルベンジジン(TMB)の添加によって、酵素反応を室温で実施した。15分後にHCl(1N)の添加によって反応を停止させた。米国カリフォルニア州フリーモントのパーキンエルマー(Perkin Eimer(Fremont,CA,USA))からのビクター・ワラック(Victor Wallac)マイクロプレートリーダーを使用して、光学濃度を450nmで測定した。] [0047] B.mAbの特性決定 1.mAb可変領域のcDNAクローニング 米国のバイオジェンテクス(Biogentex(USA))からのRNAnowキットを使用して、107個の新鮮にサブクローニングしたハイブリドーマ細胞から全RNAを調製し、米国カリフォルニア州ハーキュリーズのバイオラッド(Biorad(Hercules,CA,USA))からのiScriptTm cDNA合成キットを使用して、第一鎖cDNAを合成した。ノバジェン(Novagen)からのIgGプライマーセットを使用して、PCRによってVHおよびVL鎖領域を増幅した。50μlのPCR混合物は、50ngのハイブリドーマcDNA、各20pmolの適切なプライマー、各250μMのdNTP、1×Taq緩衝液(Sigma)、および1Uのサーマス・アクアティカス(Thermus aquaticus)(Taq)ポリメラーゼを含有した。] [0048] 増幅は、MJリサーチ(MJ Research)からのサーモサイクラー(PTC−150)内において、94℃で1.5分間、55℃で2.5分間、および72℃で3分間を50サイクル含んだ。増幅されたDNAを米国ウィスコンシン州マディソンのプロメガ(Promega(Madison,WI,USA))からのpGEMTベクターにライゲートし、組み換えプラスミドをキアジェン(Qiagen)からのミニプレップ(miniprep)キットを使用して精製した。プリズム・サイクル・シーケンシング(PRISMCycle Sequencing)キット(ABI)とM13順方向および逆方向プライマーを使用して、クローンされたVHおよびVL挿入断片のDNA配列を判定した。V遺伝子の配列は、独立した2バッチのRNA調製品上で判定して正確さを確保した。] [0049] 2.アイソタイプ判定 製造業者(ザイメド・ラブ(Zymed lab))の使用説明書に従ってMonoAbiDキットを使用し、選択されたmAbのアイソタイプを判定した。] [0050] 3.mAb精製 製造業者の使用説明書に従って、スウェーデン国ウプサラのアマシャム(Amersham Biosciences(Uppsala,Sweden))からの活性化CNBr−セファロース4BカラムにN末端で結合させたNT4ペプチド上で、抗NT4mAbをアフィニティ精製した。培養上清を4℃でカラムに装入した。mAbを0.2MグリシンpH2.7で溶出し、1M Tris緩衝液pH8を含有する試験管に収集し、引き続いてPBSに対して4℃で一晩透析し、最後に−20℃で保存した。] [0051] C.アッセイ 1.細胞培養 37℃で5%CO2を含有する加湿雰囲気内において、スイス国アルシュヴィルのバイオコンセプト(Bioconcept(Allschwil,Switzerland))からの10%ウシ胎仔血清、米国ニューヨーク州グランドアイランドのギブコ(Gibco(Grand Island,NY,USA))からの1%ペニシリン/ストレプトマイシン、およびシグマ(Sigma)からの600μg/mlのG418を含有する、米国ミズーリ州セントルイスのシグマ(Sigma(St.Louis,MO,USA))からのダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で、ヒト(h)MC4−Rを発現するHEK−293細胞を培養した。] [0052] 2.cAMPアッセイ 処置の12時間前に細胞を24ウェル培養プレートに移し、次にシグマ(Sigma)からの培養液(DMEM)で3時間洗浄して、0.1%BSAおよびシグマ(Sigma)からの3−イソブチル−l−メチルキサンチン(IBMX)を添加したPBS中で30分間インキュベートした。細胞を精製されたmAbの連続希釈物で30分間処理し、または100nMのmAbで30分間プレインキュベートして、次にα−メラノサイト刺激ホルモン(α−MSH、109〜10−5M)の連続希釈物で15分間処理した。] [0053] 引き続いて細胞をバイオトラック(Biotrak)cAMP溶解緩衝液で溶解し、スウェーデン国ウプサラのアマシャム(Amersham Biosciences(Uppsala,Sweden))からのバイオトラック(Biotrak)cAMP酵素免疫測定システムを使用して、製造業者の使用説明書に従ってcAMPを測定した。米国イリノイ州リックフォードのピアス(Pierce(Rockford,IL,USA))からのBCAキットを使用してタンパク質濃度を判定した。cAMPの濃度はfmol cAMP/μgタンパク質で表された。] [0054] 3.脳室内カニューレ挿入 医療用酸素中のイソフルラン(誘導では4%麻酔維持では2%)を用いて、オスのスプラーグドーリーラット(275g〜325g)を麻酔した。ブレグマに対して以下の座標を使用して、ステンレス鋼カニューレ(26ゲージ、10mm長)を第3の脳室空洞中に埋め込んだ。体軸方向から−2.3mm、正中線から0mm側方、および頭蓋表面から−7.5mm腹側。] [0055] 3個のステンレス鋼スクリューとガラス−イオノマーセメント(3M)を用いてガイドカニューレを定位置に固定し、吻針を挿入して使用時までカニューレを閉鎖した。外科手術後2日間にわたりテムゲシック(Temgesic)(0.03mg/kg)を皮下投与した。外科手術からの回復の7日後に、5plの注入量中の20pmolのアンギオテンシンIIのicv注射に対する口渇誘発性反応(15分以内の少なくとも5mlの即時の飲水)を測定することによって、第3脳室中のカニューレ配置の正確さを試験した。] [0056] 4.脳室内注射 ハミルトン(Hamilton)シリンジを使用して9:00amに、容積5pl中の0.1pgの用量で精製mAbを緩慢に(1分間)icv注射した。これらの用量は比較生体外研究の結果に基づいて選択された。ラットAbの注射に続いて、3日間にわたり1時間間隔で、ドイツ国バートホンブルクのTSEシステムズ(TSE Systems(Bad Homburg,Germany))からの自動食物摂取量装置を使用して、食物摂取量を続く3日間連続的に記録した。ウサギAbの注射後、続く3日間食物摂取量を9:00amおよび5:00pmに測定した。] [0057] D.データ分析 全てのデータは、指定のように平均±SDまたはSEMとして表される。ボンフェローニのポストホックテストによる二元配置分散分析反復測定によって、またはグラフパッドプリズム(Graph pad Prism)4ソフトウェアを使用したスチューデントt検定によって、データを分析した。cAMP濃度応答実験では、最良適合曲線をそれらの最小、最大、およびEC50についてF検定を使用して比較した。] [0058] 実施例II:結果 A.mAbのペプチド特異性 遊離ペプチドNT4およびNT3について酵素免疫測定を実施した。図3Aに示すように、ハイブリドーマ産生のために使用したマウスの血清は、MC4−RのN末端部分に由来する免疫原性ペプチドNT4に対して高度に特異的かつ明白な応答を示したが、MC3−RのN末端部分に由来するNT3ペプチドに対しては示さなかった。ポリクローナル応答は高かったが、どちらもIgM抗体であるmAb 1E8aおよびmAb 2G2の2クローンのみが、サブクローニングおよび増幅まで保存できた。図3Bに示すように、mAb 1E8aのNT4ペプチドに対する特異性はポリクローナルマウス応答に対応する。] 図3A 図3B [0059] B.パラトープ配列 mAb 1E8aの重鎖および軽鎖可変領域、およびmAb 2G2の重鎖可変領域をクローンして配列決定した。] [0060] mAb 1E8aの重鎖可変領域の核酸およびコードされるアミノ酸配列をそれぞれ図4A(配列番号4)および図4B(配列番号5)に、相補性決定領域に下線を引いて示す。mAb 1E8aの軽鎖可変領域の核酸およびコードされるアミノ酸配列をそれぞれ図5A(配列番号6)および図5B(配列番号7)に、相補性決定領域に下線を引いて示す。] 図4A 図4B 図5A 図5B [0061] mAb 2G2の重鎖可変領域の核酸およびコードされるアミノ酸配列をそれぞれ図6A(配列番号8)および図6B(配列番号9)に、相補性決定領域に下線を引いて示す。mAb 1E8aおよび2G2の定常部は、このサブタイプ中の全てのマウス抗体に共通である。] 図6A 図6B [0062] C.mAb 1E8aおよびmAb 2G2の生体外薬理学的活性 双方のmAbの逆作動活性を検出するために、HEK−293細胞を精製されたmAb 2G2およびmAb 1E8aで処理した。図7A(左パネル)の濃度応答曲線で示されるように、MC4−Rで形質移入したHEK−293細胞をmAb 2G2の増大する濃度(1pM〜0.1μM)に曝露しても、cAMPの減少は測定されなかった。図7A(右パネル)に示すように、mAb 2G2の存在はα−MSHの濃度応答曲線に影響を与えなかった。] 図7A [0063] 反対に図7B(左パネル)に示すように、MC4−Rで形質移入したHEK−293細胞をmAb 1E8aの増大する濃度(1pM〜0.1MM)に曝露すると、濃度に依存してcAMP形成が最高40%減少し、mAb 2G2の存在がα−MSHの濃度応答曲線を変化させなかったのに対し、100nMのmAb 1E8aの存在は、図7B(右パネル)に示すようにα−MSHの最大効果を顕著に(p<0.001、F検定)低下させた。細胞内cAMP含量の濃度依存性減少は、mAb 1E8aの逆作動効果を示す。] 図7B [0064] mAb 1E8aの存在下で低下した最大有効性からは、それが非競合的拮抗薬として作用することが提案される。データは、3回の独立した実験から計算される平均±SDとして示される。] [0065] mAb 1E8aおよびdmAb 2G2の生体内薬理学的活性 0.1μgの精製されたmAb 2G2および1E8aAbをラットの第3脳室内に注射した。図8Aに示すように、1μgのmAb 1E8aを投与されたラットは、MC4−Rに対して不活性のmAb 2G2を投与されたラットよりも33%多い食物を96時間内に摂取した(データは平均±S.E.M.として示される、**:p<0.01、ボンフェローニのポストホックテストによる反復測定二元配置ANOVA、n=5)。] 図8A [0066] 図8Bに示すようにmAbIE8aを投与されたラットの体重は変化しなかったのに対し、mAb 2G2を投与されたラットでは体重が減少した(*:p<0.05、スチューデントのt検定、n=5)。] 図8B [0067] 図9A〜9Cは、mAb 1E8aの特異性を図示する。図9aは、蛍光標識されたmAb 1E8aで染色されたヒトMCR4を発現する、培養されたHEK−293細胞を示す。顕著なレベルの発現されたhMCR4が検出された。図9Bおよび9Cは、hMRC3を発現するHEK−293細胞図9Aと同一手順で染色され、またはhMCR4を発現する細胞がmAb 2G2(対照抗体)で染色された生体外細胞培養を示す。どちらの場合も顕著な染色は起きなかった。] 図9A 図9B 図9C [0068] 図10は、MCR4またはMCR3のどちらかを発現し、mAb 1E8AまたはmAb 2G2(対照mAb)で染色された細胞の免疫細胞化学的染色を要約する。さらにNT4ペプチドに対するmAb 1E8aの結合定数Kdは、2.3×10−9Mと判定された。] 図10 [0069] 図11は、cAMPに対するmAb 1E8aおよび対照mAb 2G2の生体外薬理学的効果を示す。増大する量のmAb 1E8aの添加が明らかに細胞内cAMPレベルの低下をもたらし(左パネル)、α−MSHに対する濃度応答曲線もまた低下させたのに対し、どちらも対照として使用されたmAb 2G2およびPBS(リン酸緩衝食塩水)は、α−MSHの濃度応答曲線に顕著な影響を及ぼさなかった(右パネル)。結果は図7Aおよび7Bで示されるものに匹敵する。データは平均±SDとして示される、n=3;***:p<0.001、二元配置ANOVA反復測定。] 図11 図7A [0070] 図12は、mAbの脳室内(icv)注射後のmAb 1E8aおよび2G2(1μg)の生体内効果を示す。モノクローナル抗体はどちらも、上述の通り明期中9:00amに投与された(実験プロトコル)。結果は平均±S.E.Mとして示される、**:p<0.01;二元配置ANOVA反復測定、ボンフェローニのポストホック検定;§§:p<0.01、スチューデントt検定。図12の左パネルは、mAb 1E8aの投与が、mAb 2G2と比較して、注射後相において測定された食物取り込みの顕著な増大をもたらすことを示す。右パネルは、体重変化を図示する。mAb 1E8aを注射されたラットの体重は、注射後相において減少しなかった。それどころかそれらの体重は増大した。他方mAb 2G2を注射されたラットは、注射後相において顕著な体重減少を示した。] 図12 [0071] 図13では、mAb 1E8aおよび2G2(1μg)の脳室内(icv)注射+LPSの腹腔内(ip)注射の生体内効果が示される。ここでも結果は、平均±S.E.Mとして示される。*:p<0.05、二元配置ANOVA反復測定、ボンフェローニのポストホック検定。実験プロトコルは、3日間続けての明期中4:30pmのmAb 1E8aまたは2G2どちらかの脳室内注射を含んでいた。2日目に、LPS(リポ多糖類)を腹腔内(ip)注射した。(活性)mAb 1E8aを投与されたラットは、2回目のicv注射後に測定された食物摂取量の増大を示しただけでなく、さらにそれらの体重減少は、mAb 2G2を注射された対照群ラットと比較して顕著に低下した。] 図13 [0072] 図14は、mAb 1E8aおよび2G2(300μg/kg)の静脈内(iv)注射の生体内効果を示す。結果は平均±S.E.M.として示される。実験プロトコルは、どちらかのmAb(1E8aまたは2G2)の静脈内(iv)注射を含む。注射は明期中の9:00amに実施した。2群間で累積食物摂取量に有意差は検出できなかった。] 図14 [0073] 図15は、cAMPレベルに対する1E8aおよび2G2の一本鎖Fv断片(scFv)生体外効果を示す。PBSをさらなる対照として使用したところ、それは2G2のscFvと同様に、α−MSHの濃度応答曲線に影響を与えなかった。結果は図11に示されるものと同様であった。] 図11 図15 [0074] 図16は、mAb 1E8aおよび2G2の一本鎖断片(scFv)(1.7μg)のicv注射の生体内効果を示す。結果は平均±S.E.Mとして示される。*:p<0.05、二元配置ANOVA反復測定、ボンフェローニのポストホック検定、§:p<0.05、スチューデントt検定。] 図16 [0075] 実験プロトコルに従って、明期中の9:00amにscFvを脳室内注射した。1E8aのscFvの投与は、注射後に測定された累積食物摂取量を顕著に増大させた。しかしどちらのラット群も注射後期に体重減少を示した。しかし1E8aのscFvを投与されたラットにおける体重減少は、顕著に低下した体重減少を示した。] [0076] 図17では、1E8aのscFv(300μg/kg)のiv注射の生体内効果が示される。結果は平均±S.E.Mとして示される。*:p<0.05、**:p<0.01、二元配置ANOVA反復測定、ボンフェローニのポストホック検定。Ctは不活性溶出液を意味し、1E8aはthe活性溶出液を表す。実験プロトコルに従って、1E8aまたは2G2のscFvを明期中の9:00amに静脈内(iv)注射した。1E8aのscFvは、明期中の顕著により高い累積食物摂取量(中央パネル)、ならびに注射後相におけるより高い体重変化を引き起こした。] 図17 [0077] 図18は、scFv 1E8aおよび2G2のiv注射+LPSのip注射(300μg/kg)の生体内効果を示す。結果は平均±S.E.M.として示される。実験プロトコルは、4:30pmの1E8aまたは2G2どちらかのscFvの静脈内(iv)注射と、1時間後5:30pmのLPSの腹腔内(ip)注射とを含む。1E8aのscFvで処置されたラットは、scFv注射後の期間中に観察された累積食物摂取量増大の明らかな傾向を示す。] 図18 [0078] 図19は、環式ペプチドH1(配列番号10)、H2(配列番号11)、H3(配列番号12)、Ll(配列番号13)、L2(配列番号14)、およびL3(配列番号15)のアミノ酸配列を示す。] 図19 [0079] 図20は、環式ペプチドL3およびH2(1μg)の脳室内(icv)注射の生体内効果を示す。結果は平均±S.E.Mとして示される。*:p<0.05、二元配置ANOVA反復測定、ボンフェローニのポストホック検定。実験プロトコルに従って、ペプチドL3およびH2を明期中の9:00a.mに投与した。TRIS緩衝液をさらなる対照として使用した。環式ペプチドL3は、注射後相において観察された累積食物摂取量を増大させる傾向を示す。] 図20 [0080] 図21はmAb 1E8aのmAbパラトープのアミノ酸配列を示す。上側パネルは重鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号16)を示し、下側パネルは軽鎖可変領域のアミノ酸配列(配列番号17)を示す。] 図21 [0081] 上の実施例に示すように、MC4−Rに対して産生されたmAb、特にmAb 1E8aは、食欲に対して、結果的には体重減少に対して顕著な効果を有し、悪液質と関連病状および疾患に対するそれらの治療的な用途が示唆される。] [0082] 本発明の治療的なmAbは、あらゆる既知の適切な方法で投与されてもよい。例えば特定の実施態様では、それらは、臨床状況においてMC4−Rを発現する特異的標的細胞にそれらが注入される、標準モノクローナル抗体治療プロトコルに従って投与されてもよい。いくつかの実施態様では、それらはそれぞれこのような投与に適した形態で、非経口的に投与されても、経口的に投与されても、または副鼻腔、喉または肺に投与されてもよい。それらは特定の実施態様では、当該技術分野において承認されている技術に従ってさらに変性されてもよく、例えばそれらは様々な治療的な目的のために、キメラ化されヒト化されてもよい。] [0083] さらにそれらは、その他の活性治療薬と組み合わされて提供されてもよく、特定の実施態様では免疫複合体を形成してその他の治療薬をMC4Rに方向づけてもよい。ここで提供される教示を与えられると、当業者はこのような投与方法および形態、組み合わせその他を判断できるであろう。] [0084] 同様に当業者は、当業者に認識された技術を使用して、このような治療薬および製剤の適切な投薬を判断できるであろう(投与計画に影響を与えることが知られている要素としては、例えば限定されずに、特定薬剤の薬力学的特徴およびその投与様式と経路;受容者の生物種、年齢、性別、総体的な健康、疾患、食餌、および体重;症状の性質および程度;併用療法の種類;治療頻度;投与時間;投与経路;患者の腎および肝機能;および所望の効果が挙げられる)。さらにMC4−Rに対して所望の治療活性を有する、ここで開示されるmAbの断片および誘導体(相同体、類似体などを含む)は本発明の範囲内であり、治療的な化合物の調合物中で使用できる。] [0085] 本発明の範囲と趣旨を逸脱することなく、上の組成物および方法には様々な変更を行えるので、上の説明中に含まれ、添付の図面に示され、または添付の特許請求の範囲で定義される全ての主題は、限定を意図しない例示的なものとして解釈されることが意図される。] 実施例 [0086] ここで引用される全ての特許、特許出願、発表論文、書籍、リファレンスマニュアル、教科書および要約書の内容は、本発明が関連する従来技術についてより完全に述べるために、その全体が参照によって援用される。]
权利要求:
請求項1 メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項2 抗体またはその結合断片が、配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項3 結合断片が単離されたモノクローナル抗体の重鎖可変領域を含む、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項4 結合断片が単離されたモノクローナル抗体の軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項5 配列番号5、配列番号7、および配列番号9に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項6 配列番号4、配列番号6、および配列番号8に記載の核酸配列によってコードされるアミノ酸配列の1つ以上を含む、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項7 単離されたモノクローナル抗体の軽鎖可変領域に由来する環式ペプチドを含む、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項8 配列番号13、配列番号14、および配列番号15に記載の核酸配列によってコードされるアミノ酸配列の環式ペプチドを含む、請求項9に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項9 単離されたモノクローナル抗体の重鎖可変領域に由来する環式ペプチドを含む、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項10 配列番号10、配列番号11、および配列番号12に記載の核酸配列によってコードされるアミノ酸配列の環式ペプチドを含む、請求項9に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項11 単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片がメラノコルチン−4受容体の拮抗薬または逆作動薬である、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項12 単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片が組み換え的に産生される、請求項1に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項13 請求項1〜12のいずれか一項に記載の治療的に有効量の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を含む医薬組成物。 請求項14 前記単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片と組み合わさった、それとは異なる活性治療薬をさらに含む、請求項13に記載の医薬組成物。 請求項15 請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を食欲低下を有する哺乳類に投与するステップを含む、哺乳類の食欲を刺激する方法。 請求項16 請求項1〜12のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を悪液質の症状を示す哺乳類に投与するステップを含む、哺乳類において悪液質の症状を治療する方法。 請求項17 配列番号5、配列番号7、および配列番号9に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片。 請求項18 哺乳類の食欲を増大させるのに治療的に効果的な量で組成物中に存在する配列番号5および配列番号7に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、治療的に有効量の単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を含む、医薬組成物。 請求項19 前記組成物が悪液質の症状を示す患者において前記症状を治療するのに治療的に有用である、請求項14に記載の医薬組成物。 請求項20 メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合する、単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を哺乳類に投与するステップを含む、哺乳類の食欲を刺激する方法。 請求項21 前記単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片が、配列番号5、配列番号7、および配列番号9に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、請求項20に記載の哺乳類の食欲を刺激する方法。 請求項22 メラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合する単離されたモノクローナル抗体またはその結合断片を含む医薬組成物を哺乳類に投与するステップを含む、悪液質の症状を示す哺乳類において前記症状を治療する方法。 請求項23 配列番号2に記載のアミノ酸配列を含むメラノコルチン−4受容体の一部に結合する配列番号5および配列番号7に記載のアミノ酸配列の1つ以上を含む、モノクローナル抗体結合断片を含む、医薬組成物を哺乳類に投与するステップを含む、請求項18に記載の哺乳類において悪液質の症状を治療する方法。 請求項24 哺乳類において食欲を増大させるのに有用な薬剤を調製するためのメラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合するモノクローナル抗体またはその結合断片の使用。 請求項25 悪液質および関連病状を治療するのに有用な薬剤を調製するためのメラノコルチン−4受容体またはメラノコルチン−4受容体の一部に結合するモノクローナル抗体またはその結合断片の使用。
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引用文献:
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